2026あおもり酷暑期避難所演習に参加しました。

2026年7月18日(土)~19日(日)に弘前大学で開催された「酷暑期避難所演習」に、昨年に引き続き参加しました。
今年は雨の影響により湿度が高く、蒸し暑さを感じる中での演習となりました。多くの参加者が実際に避難所へ宿泊し、酷暑期における避難所環境の課題と対策について検証が行われました。
昨年と比較して大きく改善されていたのは、避難者のプライバシー環境です。居住スペースにはプライバシーに配慮した区画が設けられ、段ボールベッドや枕、タオルケットなども準備されていました。その結果、今年は湿度が高く不快な環境であったにもかかわらず、昨年よりも良好な睡眠を確保することができました。災害時においても、避難者の休息環境を整えることが心身の健康維持に直結することを改めて実感しました。
一方で、今回の演習では「避難所における熱中症リスク」の大きさも浮き彫りになりました。屋外は比較的涼しかったものの、体育館内は熱がこもりやすく、WBGT(暑さ指数)は高い状態となりました。特に多くの避難所で活用が進む個室型テントについては、プライバシー確保には有効である反面、内部に熱がこもりやすく、夏場には熱中症リスクを高める可能性があることが確認されました。
今回の測定結果からは、密閉性の高いテント型空間よりも、天井部が開放されたブース型空間の方が熱の滞留を抑えやすく、WBGTの上昇を防ぐ上で有効であることが示されました。避難所環境を考える際には、「プライバシーの確保」と「暑熱対策」の両立が重要であり、どちらか一方だけでは避難者の安全と健康を守ることはできません。
近年、気候変動の影響により災害時の猛暑リスクは年々高まっています。避難所においても熱中症は重大な健康被害につながる可能性があり、避難スペースの構造、換気、空調、寝具環境などを総合的に整備することが求められています。
今回の演習は、災害関連死や避難所での健康被害を防ぐために、避難所環境の改善がいかに重要であるかを再認識する貴重な機会となりました。A-HAMでは今後も、熱中症予防の観点から避難所環境の調査・評価を進め、安全で健康的な避難所づくりに貢献してまいります。